法律のはなしをするよ

法律のはなしをゆるゆるとしています。

特殊詐欺に欺されないためには即断しないこと

「特殊詐欺に全財産もってかれたレポ」という記事が話題になっていました。
note.com
警視庁の警察官を名乗る人物から電話があり、これがいわゆる劇場型詐欺で、最終的には全財産370万円を騙し取られというのです。詳しくは記事をご覧ください。「掛け子」とのやり取りが詳細に書かれています。
電話の内容は、現実の刑事事件を多少でも知っていれば、おかしなことばかりです。そもそも、警察は、逮捕しようとする被疑者に対して、これから逮捕する、とは言いません。そんなのことを言われてしまえば、被疑者は、慌てて証拠隠しをしたり、逃げたりします。警察が被疑者を逮捕するときは、事前の予告なしにいきなり逮捕します。
とはいえ、刑事事件の知識がないと、電話の内容がおかしいということに気がつくのは難しいかもしれません。
警察官を名乗る人物から身に覚えのない電話がかかっていたときは、どうすればよいのでしょうか。
警視庁は、警察官を装う電話について、次のように案内しています。

まずは、落ち着いて一旦電話を切り、家族や知人に相談してから折り返しましょう。
通話内容に不審な点があれば、最寄りの警察署、交番へ通報してください。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html

これはその通りだと思います。大切なのは、即断しないことです。警察官を名乗る人物から身に覚えがない電話がかかったきたときは、例えば「弁護士に相談します」と言って、いったん電話を切りましょう。このときに弁護士に相談することを止められれば、その時点で詐欺です。詐欺の犯人からすると、被害者が誰かに相談し、冷静さを取り戻すことをおそれているのです。先程の記事でも、犯人は警察官と被疑者の間の「秘密保持契約」という謎の概念をデッチあげて、誰かに相談することを防いでいます。
これは、警察官を装う詐欺に限りません。電話の相手が他の職業、例えば弁護士を名乗っているときでも同じです。特殊詐欺に欺されないためには即断しないことです。